雑誌の切れ端

私が仕事用の鞄にしまい込んである、1枚の雑誌の切れ端があります。

週刊文春2017年6月29日号で、宋文洲さんという中国出身の社長さんが書いたコラム「それでも社長になりたいあなたへ」が掲載されたページです。

タイトルは「どんな社員が出世するのか」。

移動中に読もうと、たまたま買った週刊文春をめくっていると、当時の私の脳を貫通するようなビビッドなタイトルが目に飛び込んできました。

一気に読破した私は、内容を忘れないようにそのページをちぎり、鞄にしまい込んだ次第です。

出世のコツ

そこに書いてある出世のコツは「上司に迎合する」「ポストが空くこと、ライバルの失敗を待つ」とズバリ指摘しています。

私の経験則から言っても、非常に納得いく話です。(参考→気分屋上司への対処法上司に恵まれるか否か)

さらに次の一節が、私にはものすごく響きました。

「三十代で出世できないならば、さっさと会社を替えたほうがいいし、四十代で出世コースから外れたら仕事以外の幸せを追求したほうがいい。五十代で脱落したなら、上昇志向をもたず、そのポジションでやりたいことをやり尽くしたほうがいいと思います」

もともと出世志向のない私とはいえ、左遷されたのが悔しかったため、それまでは「見返したい」という気持ちだけをモチベーションに遮二無二頑張っていました。(参考→悔しさを忘れるな!その気持ちこそエネルギーになる左遷された時の気持ちの持ち方次第で人生は変わる)

しかし、この一節を読んで肩の力がスーッと抜けたのを覚えています。

努力を重ねても限界がある

宋さんはこうも書いています。

「職場の雰囲気があなたに合わない場合、いくら努力を重ねても限界があります」

「何より大事なのは(中略)自分と合わない職場で一所懸命に出世を目指さないことです」

上司からパワハラまがいのことをされたり、取引先から無理難題を吹っ掛けられたり、年下の社員から軽い扱いを受けたり、仕事をしていると様々なことでストレスを感じます。(参考→理想の上司、理想の親は「ガター防止レーン」)

それでもこの一節を思い出せば、精神的な負担も最小限で済みます。(参考→パワハラ、セクハラをなくす方法)

目的ではなく手段

言うまでもなく、出世しないよりした方がいいのは確かです。

収入は違ってくるし、大きな仕事を任されるし、周囲の見る目や態度も全く違います。

そして、出世を目的に、出世を目指して日々働いている社員も数多くいます。

それだけの見返りがあるから当然かも知れません。

しかし、それが叶わぬのなら、目線を切り替える必要があるということです。

出世が目的になってしまうと、ラインから外れたのに、いつまでも喪失感を抱いていたり、会社や上司を逆恨みしてしまいます。

出世はあくまで目的ではなく手段。

この1枚の切れ端を何度も読み直して、私は日々の仕事に取り組んでいます。(参考→あきらめるタイミング)