相次ぐスポーツ界の不祥事

今度はウエイトリフティングだそうです。

もう驚きもしないし、慣れっこですね、パワハラには。

まぁ、最近になって立て続けに発覚しただけで、昔から一部体育会系のパワハラや暴力行為は周知の事実だったと言ってもいいでしょう。

ただ単に、被害者が声を挙げずに辞めていったか、当たり前のこととして受け入れてきたか、そのどちらかです。

私自身は高校までの運動部ではパワハラはなく、大学ではクラブに入りませんでしたが、周りには入部したものの途中で“ケツを割った”元部員が何人もいます。

理不尽な体育会系気質のために、秘めた才能が花開く前に芽を摘まれている可能性もある訳で、スポーツ界にとっても間違いなく損失です。

私はひねくれ者なので、単に自分より早く産まれただけの人間が偉そうにする体育会系文化には昔から馴染めませんでした。

面と向かって刃向かう訳ではありませんが、若い頃は「上下関係の緩い外国に産まれたかった」と思ったものです。

行き過ぎる上下関係

日本人に受け継がれてきた上下関係は、個人競技においては怠ける選手を引き締めたり、団体スポーツにおける組織力を強固にしたり、メリットがあることも確かです。

軍隊が一糸乱れぬ行進をするように、全員が同じ方向を向いて監督や先輩の指示通りに動けば、より強大な力となり、自軍より強い相手チームを凌駕することもできるかも知れません。(参考➡頼まれたら断らない)

しかし、それが行き過ぎると、誤った方針や間違った指示でも盲目的に従い、個人や組織が違う方向に進んでしまう危険性をはらんでいます。

ましてや、それに意見したり従わない者を、暴力や圧力によって従わせるというやり方は、どう考えてもおかしいでしょう。

企業犯罪の温床?

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざがあります。

人の上に立つ人間ほど、謙虚に下の者の声に耳を傾けなければいけません。

就活では体育会系が有利と言われる業界や企業が多々あります。

礼儀正しかったり、ハキハキと快活だったり、体育会系らしさが受け入れられやすいのは事実です。

しかし、先輩にモノを言えない学生が、社会でも「先輩や上司の言うことは絶対」という思考回路を持ち続けることは極めて危険だと思います。

東芝やスルガ銀行など企業の不祥事は、上司の圧力に耐えかねて部下が悪事を働くという典型です。

日大のタックル問題と根底にあるのは同じ、いまだ日本にはびこる体育会系気質が根本的原因だと思います。

権力者が権力を振りかざすからイエスマンしか残らず、本人はパワハラをしていることにすら気付かない、という悪循環。

そんな負のスパイラルに一度はまると、簡単には抜け出せないでしょう。(参考➡ネットが促した「権力者の自覚」)

スポーツ界は日本社会に通じる

パワハラをしても誰も幸せにならないし、何の得もありません。

している本人が「人を支配したい」という欲求を満たしているだけです。

せっかく、各界のパワハラが発覚したのだから、これを期にやめませんか?

国か、どこかの団体やメディアがそんなキャンペーンを張ってくれませんかね?

スポーツは本来、遊びです。

耐えるのはつらい練習だけで十分であり、理不尽な暴力や圧力に耐える必要はないのです。

スポーツ界のパワハラ一掃が、ひいては日本社会を浄化する。

私はそんな気がします。(参考➡思考停止に陥らせる体罰は撲滅し、人の痛みに敏感な社会をつくろうパワハラ、セクハラをなくす方法)