今は別の人間に替わりましたが、以前の私の直属の上司はまさに気分屋でした。

言うことがコロコロ変わり、機嫌がいいのかと思ったら、突然、些細なことで怒り出す。

部下は仕事の前に上司対策をしなければならず、散々振り回されて精神的に疲弊していました。

言うことも態度もコロコロ

一度、上司と一緒に取引先を訪れることになった時のことです。

午前中に「明日よろしくな」と言われた私はアポを取って訪問時刻を決め、他の仕事を先送りにして懸命に資料を作りました。

どうにかこうにか準備を整えた、その日の夕方、上司は信じられない言葉を吐いたのです。

「明後日よろしく」

えっ⁉明日だろ?

思わず口からこぼれそうになりましたが、グッと呑み込み、何かの間違いだと思って再確認しました。

すると平然と言ってのけたのです。

「明後日だよ。明日は会議だから無理だ」

マジか⁉

こっちは明日のために急いで準備したのに!

先方にも無理を言って、時間を決めたのに!

これぞ朝令暮改。

そもそも「明日」と言ったのを覚えてないのか、単に言い間違えたのか、それとも急に予定が変わったのに私の前ではとぼけているだけなのか、真相は分かりません。

その堂々とした態度を見ていると、もしかして私が聞き間違えたのかと思ってしまうほどです。

いや、でも確かに上司は言ったんです。「明日よろしくな」と。

仕事にも悪影響

そんな私の心情を慮ってくれるような上司ではないので、私は再度、取引先に連絡し、訪問日時を再設定しました。

しかし、その時点で相手の心象を害しており、まとまるはずの話も結局まとまりませんでした。

圧力でノイローゼ寸前

また、ノルマ達成へのプレッシャーも相当なものでした。

こちらが外回り中でも関係なく携帯電話を鳴らし、状況はどうだの、他の社員に負けてるだのと罵られます。

本当にノイローゼになりそうなほどで(実はこの時、人事に駆けこみました➡参考ついに正式退職…世話になった方々に挨拶してきました)、転職サイトを見ては溜息をついていました。

しかし、私がどうにかこうにかノルマを達成すると態度が豹変。

途端に嘘っぽい笑顔を浮かべて接してきたのです。

その裏には、「私の指導のおかげで部下がノルマをクリアしました。私って偉いでしょ?ごろにゃん」と自らの手柄にしようとする魂胆が透けて見え、本当に吐き気を覚えました。

しかし、部下は上司を選べません。

私はどうすればいいかを考え、少しずつ気分屋上司への対処法を構築していきました。

順に記します。➡参考(上司に恵まれるか否か)

対策その1

それまでは極力話したくなかったので無駄な接触は避けていたのですが、逆に積極的にコミュニケーションをとるように心掛けました。

上司は、たとえ出来が悪くても自分に近寄ってくる部下はかわいいものです。

少しずつ距離感を縮め、なるべく怒りを買わないようにすることでストレスも軽減しました。

さらにコミュニケーションを密にしておけば、「明日」と「明後日」を間違えるようなこともなくなり、仕事の効率化にもつながりました。

対策その2

それでも言うことが変わる危険性は相変わらずなので、“保険”をかけるようにしました。

指示されたことが仮に変わっても対応できるように、あらかじめ逃げ道を作っておくのです。

他の社員は指示が変わるたびに「また一からやり直しかよ」と不満を吐き出すだけでしたが、私は準備していたので迅速に対応することができました。

別に書類を2種類作っておくという意味ではなく、例えばノルマが売上5万円と言われても、7万円のつもりで準備しておいたり、「明日」と言われても、取引先には「今のところ明日の予定です」と変更の可能性があることを告げておくといったものです。

そうすることでトラブルを未然に防ぐことができました。

対策その3

最後は嫌な言葉で言えば「ゴマすり」です。

その上司はゴルフが好きで、一緒にプレーする機会もあったので、そんな時は「ナイスショット!」を忘れずに大声で

酒席ではグラスが空になる前に必ずお酌をし、自慢話にも耳を傾け、大げさに驚きました。

全てにおいて取引先と同じように接しました。

ついに攻略

そんな日々を重ねるうち、上司も私への情が湧いてきたのか、小さなミスは見逃してくれたり、声を荒げることもほとんどなくなりました。

そんな自分を売るようなことはしたくない、という人はする必要はありません。

そんな会社なら辞めてやる、という人は辞めればいいでしょう。

私だって人に媚びるのは嫌です。

ただ、大切な家族を養うためには会社を辞める訳にいかず、かと言って、以前のままだとストレスでおかしくなりそうだったので、家族と自分を守るために、自分を曲げました

長い会社員生活ではそういう柔軟さも必要だと思います。➡参考(ストレスを最小限に抑える3カ条酒席で言われた意外な言葉)