忘れられない送別の言葉

私が前の会社を辞める時、役員手前までいった偉いさんに個人的な送別会を開いてもらいました。

部署は違ったのですが、私が左遷されてからも「頑張ってるか?」といつも気にかけてくれていた方だったので、廊下ですれ違った時に退職の報告をすると「じゃあ、飲みに行こう」と誘ってくれたのです。

仕事を終え、会社近くの寿司屋で飲みながら一通り労をねぎらってくれた後、最後に言われた言葉が忘れられません。

「まずは社内を大事にしろよ。社外のことは後からでいい」

私は恩を感じているので悪く言うつもりはないのですが、その方は仕事の出来ではなく、役員にうまく取り入って出世街道を昇り詰めたという評判で、社内ではあまり良く言う人はいませんでした。

しかし、出世に関心がなく、上司におべんちゃらのひとつも言わなかった私は、その時ハッとしたんです。

目の前で日本酒をすすりながら旨そうに寿司を頬張っている人と、左遷されて会社を去る自分の間にあるものは、社内への意識の差ではないかと感じました。

退職する時は吹っ切れていたし、別に卑屈になった訳ではありませんが、「出世」という物差しだけで考えれば、どちらが正解かは言わずもがなでした。

転職先で活きた社外人脈

あの時の言葉は今でも脳裏に刻まれており、転職した今の会社では上司に対する態度を少し意識しています。←急におべんちゃらを言ったり、媚びることはないですが、あくまで意識の問題です

ただ、終身雇用のサラリーマンを前提にした話なので、令和時代に必ず当てはまる訳ではありません。

一方で転職してからは社外の人脈が本当に役立っています。特にライター時代の人脈は転職先で直接的な利益につながることもあり、CEOからも感謝されました。

LINEも人脈維持に役立つ

これからは転職が当たり前になるし、人材の流動化が激しくなるので、社外の人脈がいつ役立つか分かりません。そう考えると、今の仕事には役立ちそうにないつながりも維持しておいた方がいいでしょう。

しょっちゅう会うのは難しくても、たまに電話で話したり、LINEで近況を聞くだけでも違います。私は用事がなくても時々、思い出したように連絡を取る人が相当数います。

人脈は放置しておくと、どんどん疎遠になるだけなので、維持する努力をしましょう。

振り返ると、私の場合は社内営業を怠ったため左遷されましたが、社外の人脈に助けられた気がします。

つまり、両方重要ということなんですね。人事部がAIにでもならない限り、採用も昇進も人間が決めることなので、社内外を問わず、人のつながりは大切にすべきだと思います。打算的と言われようと、結局は自分に返ってきます。