面接官も困っている?

私のいる部署が人員を増やすことになり、最近になって何度か中途採用面接に応対しました。

去年の今頃は外回り営業の途中に時間をやり繰りして転職面接を受けていたので、180度立場が変わって、まさに隔世の感。

少なくとも1年前に今の自分の状況は想像できませんでした。

人生、分からないもんです、ホントに。

まぁ、そんな感慨に耽りたい訳ではなく、面接官の立場になって気付いたことがあるので、転職活動中や就活中の方のお役に立てればと思い、この記事を執筆しました。

沈黙=コミュニケーション能力の欠如?

まず前提として、読者の皆様のスキルについては省きます。それは需要と供給が一致するかによるので、ここでは企業の求めるスキルを持っていると仮定して話を進めます。

最も伝えたいのは、「面接官も何を話すか困っている」ということです。

一応、事前にエントリーシート等を読んで予備知識は入れておくのですが、やはり面と向かって話してみないと詳しいことは分かりません。

そこで自己PRや志望動機など基本的な質問から細かい話まで聞くことによって、受験者がどんな人間なのかを知ろうとするのですが、会話に詰まることがあるんです。

聞かなくてもいろいろ話してくれる人ならいいんですが、聞かれたこと以外話さない人もいるからです。

例えば、面接官「前職では何の仕事をされていたんですか?」受験者「営業です」沈黙…といった具合。※あくまで一例です

営業をしていたかどうかを確認したいのではなく、営業を通じて何を学んだとか、それを今後どういう風に活かしたいとか、そういうことまで具体的に話してほしいんです。

緊張もあるのかも知れませんが、それも含めて面接なので、沈黙が流れると「コミュニケーション能力に難あり」と判断されかねません。

決め手は「一緒に働きたい」と思えるかどうか

求めるスキルがある場合、面接官は「一緒に働きたいかどうか」で決めると言っても過言ではありません。

理屈ではなく、空気を読めるかどうか、話していて楽しいかどうか、そんな感覚的な部分を意外に重視しています。

もちろん、楽しいだけではいけないので、その企業や仕事について理解していることは当たり前ですが、それ以外の部分で合否を分けるのは人間性でしょう。

あなたは一番仲のいい友人の前でどんな風に振る舞っていますか?

おそらく飾ることなく自分をさらけ出し、自然といい笑顔になっていると思います。

面接も同じことです。いかに自分をさらけ出せるか。相手を気遣いながら自分も話したいことを話していているうち、あっという間に時間が過ぎていた、となればきっと合格するでしょう。

等身大の自分をさらけ出す

あえて自虐的になったり謙遜する必要はありませんが、逆に嘘をついたり、自分を大きく見せることはもっと印象を悪くします。等身大の自分を見てもらうことが大切です。

そうすることで面接官は「この人は信用できる」「仕事を任せられそう」という印象を抱くのです。

なので、分からないことは「分かりません」と正直に言いましょう。その際に「不勉強で申し訳ございません」と一言添えると、逆にイメージアップにつながります。ピンチをチャンスに変えるのです。

面接官は、仮に採用した場合、育成に時間がかかるかどうか、将来的に幹部になるかどうかまでイメージしながら面接しています。

嘘をついたり、虚勢を張ったりする人物だと「仕事を教えても、理解していないことを言わず、分からないまま放置するかも」とか「謙虚に成長しようという意欲が薄いんじゃないか」と勘繰ってしまいます。

そう思われないために等身大の自分を出すのです。

謙虚さ=成長する資質

「自分は人間ができてないから、等身大の自分を見せても受からない」などと悲観的になってはいけませんよ。

たとえ今は未熟でも、謙虚で向上心旺盛な人間は成長が期待できます。

面接官は採用後に成長しそうかどうかまで見ているのです。ですから、未熟であろうと、あがり症であろうとかまわないので、自分をさらけ出してください。

自分のことを分かってもらおうと思うと、必死に言葉を発するでしょう。好きな人に自分をアピールしたい時と同じです。

そうすれば沈黙なんて起こり得ないし、意欲も相手に伝わります。

「口ベタだから」と悩む必要はありません。それも個性です。表現方法は人それぞれなので、自分らしい言葉で伝えればいいのです。

面接は劇場、面接官=客を楽しませる意識で

面接を「劇場」と捉えるといいかも知れません。お客さん、つまり面接官を楽しませるための役者になりきって、60分の公演を務めるのです。

くどいようですが、好きな人の前では「楽しませよう」と努力するでしょう。それと同じです。そういう意識を持てば、自分を客観視できるし、過度に緊張することもなくなるかも知れません。

面接官もあなたと同じ人間です。もし、採用されたら上司と部下の関係になります。

「この人となら一緒に働きたいな」と思わせれば勝ちです。そのために面接官を「困らせない」ことを意識してください。

逆に言えば、これだけやって不採用なら仕方ありません。気持ちを切り替えて、さっさと他の企業を探しましょう。